江戸・尾張藩邸探訪記 その1

江戸で道草。雨の中、強行軍。

勉強部屋をほったらかしにして、相も変わらず、道草ばーっかり食ってます(笑)

また新型コロナが蔓延してきてきましたが…この波が来る前の昨年(2021年)12月上旬、僕は東京へ行っていました。

メインの用事とは別に、「せっかく新幹線使って東京行くのだから、美術館の一つでも見て帰ろう」と思っていたのですが…なんか、あんまり、そそられる展覧会がやっておらず…。

ブログのネタになる「アレ」をこの目で探検するか、と思い立ったのです。

が、あいにくの雨。

前日から土砂降りの予報だったので…尻込みしていましたが強行軍で行ってきました。

江戸にあった尾張藩の御屋敷を探れ

今回のミッションはこれです。

僕は東京で修行していたくせに、「江戸の尾張藩邸」というモノを当時全く知らず、そこがどういう場所かもよく知りませんでした。

実家に帰ってきてから、尾張国焼の勉強をしていく中で、「江戸の尾張藩邸でも、焼き物をつくっていた」ということを知り、江戸に一時期暮らした人間として、ここは探訪しておかなきゃなー、と前々から思っていたのです。

尾張徳川家の屋敷跡

「参勤交代」

という言葉はみなさんご存じですよね。

江戸時代、各地を支配する大名たちが国許から江戸に出向いて、1年あまりを江戸城下で過ごし、また本国へ戻る、という制度です。

このため、各地の大名たちは地元以外に、江戸城下にも「お殿様の住まい」を整備する必要がありました。これが江戸の大名屋敷の始まりです。

中でも尾張・紀伊・水戸の「御三家」は別格の家格として、広大な敷地が幕府から与えられています。

さらに用途によって複数の屋敷を使い分けており、藩主やその家族が住まい、政治・外交の中心として機能する「上屋敷」、セカンドハウス的に柔軟に用いられる「中屋敷」、さらに藩主の休息の場所として、あるときは将軍・大名をもてなす饗応の場として「下屋敷」などを整備・維持しています。

尾張徳川家の場合、時代による細かい変遷はありますが…

「市ヶ谷上屋敷」「麹町中屋敷」「和田戸山下屋敷」がありました。

現在の市ヶ谷上屋敷は…?

この日はあいにくの雨…。市ヶ谷駅で降りてランチを済ませ、雨が少しやんだところで旧・市ヶ谷屋敷を目指します。

うおー、すげぇ高い段差。監視カメラも、物々しい雰囲気出しまくり…。

ここらで撮った写真が妙に手振れしてて…。

殆ど使い物にならなかったのは…僕がビビって挙動不審だったからか…。

というのも、この旧尾張藩邸上屋敷・市ヶ谷屋敷は…。

現在の防衛省

特にやましいことがあるわけでも、悪意があるわけでもないので…もうちょっと堂々と写真撮ってもよかったような…。

でもなんかビビるよねー(笑)

けっこー遠目から、ズームで撮ってます(笑)

僕は別にミリオタでもなんでもないので…防衛省自体に特に興味があるわけではないのですが…。

物々しい警備員の雰囲気に圧倒されっぱなしでした。

めちゃ広い敷地

地図で見ても、この広大な敷地の大きさはよく解るんですけど…

実際現地に行ってみて、思い知りました。

こりゃデカい。

端から端まで、軽く地下鉄一駅歩く距離感。ぐるっと1周すると、2駅以上歩く感じか。東京ドーム2個分ぐらいある?ほぼこの防衛省の敷地が「旧・市ヶ谷屋敷の敷地」と思っていただいていいです。さすがに御三家、規模がえぐい。

市ヶ谷屋敷は、尾張徳川家の2代・光友が幕府から拝領した土地で、江戸時代の長い期間にわたって増築・増地を繰り返して使い続けてきた上屋敷なのです。

「江戸城外堀の外の台地の上」という、有事の防衛拠点として最適な場所でもあります。

「上屋敷は政治・外交の中心」と、上で述べましたが、この市ヶ谷屋敷にもかつては「楽々園」という庭園が設えられ、池を中心とした回遊式大名庭園が存在しました。この庭園の名前は覚えておいてください。そのうち、勉強部屋でやります。

当初は周囲を回ってみようと思ってましたが…

再び雨が降ってきたのと、昼のランチが長引いて時間が押していたのと…予想以上に「外周が監視カメラだらけ」で、挙動不審な僕が通報されるような気がしたので…何度も言いますが、何も悪い事はしていませんよ?(苦笑)

あっさり退散、次の目的地へと向かいました。まあ、中に入れるわけでもないしねー…。

探検できる旧尾張藩邸跡地へ

そもそも最初から市ヶ谷は「オマケ」みたいな感じでした。どうせ外からしか見れないし、中に入れたとしても江戸期の遺構は残ってないだろうしー。

というわけで、本命の和田戸山下屋敷へ向かいます…。

次回に続きます。

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