九朗作 織部香合

香合

九朗の「く」。

平沢九朗については勉強部屋にてちょこっと紹介いたしましたが…平沢九朗という人は非常に陶芸が好きだったのでしょう。この作品とは別の話ですが、「数の内」と呼ばれる百個の作品は共箱で伝わるものもあり、九朗はたくさんの作品を世に残しています。

九朗の作品には「く」以外にも、「九朗」などの彫銘のモノが知られますが、「く」彫銘のモノが多いです。

こちらは残念ながら共箱ではありませんが、香合の底部に「く」の字の箆彫銘があります。わかりますでしょうか?

織部の釉薬のあがりが非常によく、草の絵付けとの調和もとれています。

焼成には恐らく瀬戸の名工・加藤春岱が手伝って焼いていると考えられます。

一見すると、桃山時代の織部焼…のように見えますが、こちらは江戸後期のものです。

当時から九朗が作る焼き物が評判になっていたことも頷ける、出来のよさです。

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