美術の秋2020
どうもご無沙汰しております。
夏の間、更新をサボっておりました。夏はやっぱり僕ダメみたいです…(‘A`)
「そろそろブログ更新せんとなぁ…」という時期が、毎年このタイミングでやってくるようです。
ということで、3年連続となりました…恒例の秋の展覧会の宣伝です。
瀬戸で焼き物に親しむ秋
今年は新型コロナウィルスの感染拡大で春先の美術館は軒並み休館してしまいましたが…感染症対策をして、夏以降は各地で展覧会が動き出しております。
今回は瀬戸で行われる展示を2つご紹介します。
瀬戸蔵ミュージアム
名鉄瀬戸線の終点・尾張瀬戸駅からほど近い場所にある、瀬戸の観光拠点施設「瀬戸蔵」。
ここは元々、尾張藩が陶磁器の流通管理をするための施設「御蔵会所」があった場所です。この瀬戸蔵の2階・3階に「瀬戸蔵ミュージアム」があります。
前身である瀬戸市歴史民俗資料館を発展・拡張させた、瀬戸の歴史民俗を伝える博物館として、焼き物の生産地・瀬戸の過去~現在をギュッと凝縮したような場所です。
このミュージアム内の一角にある展示室では、2020年9月26日より、企画展「新収蔵品展 2018―2019」が始まっています。
新たに収蔵した資料の他にも、瀬戸市における美術品収集のルーツともいえるレジェンドにフォーカスをあてた展示もあります。
珍しいあの茶碗も…実は僕も初めて見ました。「新収蔵品展」と銘をうっていますが、ちょっとしたサプライズ展示です。
博物館の一角の小さな展示室ですが、お勧めです。
なおこの企画展以外にも、常設展示で瀬戸の焼き物の歴史(なんと3万年分?!)が一気に網羅できます(笑)
新収蔵品展 2018―2019
- 場所
- 瀬戸蔵ミュージアム
- 日程
- 9月26日(土) ~ 12月27日(日)
- 時間
- 午前9時 ~ 午後5時(入場は4時30分まで)
- 入館料
- 一般520円 高校生・大学生・65歳以上 310円 ※中学生以下無料
- 休館日
- 10月26日(月)、11月24日(火)、12月21日(月)
瀬戸市美術館
こちらも尾張瀬戸駅から歩いて10数分の場所にある、瀬戸市美術館。
こちらは10月3日から特別展が始まります。テーマは「初期瀬戸染付」。
令和4年(2022)に、生誕250年の節目を迎える、磁祖・加藤民吉。
瀬戸での磁器生産に多大な功績を残し、窯神神社に祀られる神様にまでなった人物です。
これまで在銘・在印の初期瀬戸染付は総じて「伝 加藤民吉 作」とされてきましたが、令和になった現在でも「加藤民吉 作」と確定できる作品は1点もありません。
2022年に節目の企画をする前段階として、民吉の理解を深めるために「在銘・在印の初期瀬戸染付」にメスを入れようというのが今回の展示の趣旨です。
瀬戸村では享和年間に加藤唐左衛門、加藤吉右衛門らによって染付焼が開発され、16家の窯屋が染付に転業したと伝わります。
つまり『民吉だけが染付を作っていたわけではない』ということは、文献資料によって明らかにされているのです。
この展覧会では在銘・在印の初期瀬戸染付を一堂に集め、この中に民吉作があるのか、この謎に迫ります。
特別展 初期瀬戸染付の謎 -加藤民吉とその時代-
- 場所
- 瀬戸市美術館
- 日程
- 10月3日(土) ~ 11月29日(日)
- 時間
- 午前9時 ~ 午後5時(入場は4時30分まで)
- 入館料
- 一般500円 高校生・大学生 300円 ※中学生以下・65歳以上無料
- 休館日
- 10月13日(火)、11月10日(火)
どちらも名鉄瀬戸線・尾張瀬戸駅から徒歩で回れる美術館・博物館です。
美術の秋を陶器の街・瀬戸で楽しんでみてはいかがでしょう。