鶴舞焼 梅絵茶碗
鶴舞焼
御本風 梅の絵茶碗
過去にもご紹介したことのある鶴舞焼で、違うタイプの茶碗でございます。
鶴舞焼は大正から始まった、現在の鶴舞公園周辺で作られた焼き物です。(現在は廃絶しています)
御本風
本歌の御本茶碗ほど、ボディのシャープさはありませんが…しっかりと轆轤目を残し、長石釉の貫入からほんのりと赤い土の色が出ています。
見込には刷毛目を一周、ぐるっと内部に巡らせ、中央付近に「喜」の字を書いています。(喜寿の記念か?)
胴部は鉄絵で梅の枝と花を描いています。白っぽい釉薬の下から、ところどころに出る御本風の赤味が、寒さ厳しくとも百花の魁として咲く「梅」のイメージとも合います。
1月下旬から2月、梅が咲き始めるこの時期に使う茶碗としてはピッタリです。
このタイプの茶碗は鶴舞焼ではいくつか焼かれていたようで、そこまで珍しいものではありません。
お値段も手ごろな価格ですので、お稽古にも、普段使いにも気兼ねなく使える便利な茶碗です。