美術の秋2018
身も蓋もないですが…宣伝です♪
激烈な猛暑から一転、急激に秋の気配が。
僕はこの温度変化に対応できず、体調を崩しております…
やはり生き物として、弱いなぁ…実は冷血動物(トカゲとか昆虫みたいに体温を保てず温度変化に弱い生物)なのかもしれない(;´Д`)
秋といえば
「食欲の秋」だの「読書の秋」だの、言われますがやはり「美術の秋」でしょう。
あちこちお出かけするにも、いい季節です。(週末の台風が非常に心配ですけど・・・)
まずはこちら。すでに会期中の展覧会。
瀬戸物として売られた美濃焼 -江戸時代の焼き物生産と販売-
土岐市美術陶磁歴史館の特別展です。
志野・黄瀬戸・織部と、いわゆる「桃山陶」で一世を風靡しながら、「瀬戸物」として流通したがゆえに、現在は「美濃」ブランドの地位向上に熱心な美濃地方。
特別展のタイトルからして、「(美濃焼は)瀬戸とは違うのだよ、瀬戸とは!」という、気概に満ちております。
この展覧会は美濃と尾張藩との関係や、その先の流通経路や、流通先(尾張藩・名古屋・江戸)の遺物などを比較することで、「セトモノとして流通した美濃の焼き物」の経緯や「美濃焼がセトモノと一括りにされてしまった」背景などをつまびらかにし、本来の美濃焼の「像」というか、「姿」のようなものを浮かび上がらせる展覧会となっています。
もとを辿れば、瀬戸も美濃もルーツは一緒なんですけどね。
やはり愛知・岐阜と国の境目が分かれてしまうと、それぞれ分けずには居られないというのが人の性なのでしょうか…。
どちらかというと、美術というよりも歴史・文化寄りの展覧会。
なかなか勉強になるうえ、「美濃モノ推し」の方は、美濃焼アイデンティティの補強にもなるかもしれませんよ~。
瀬戸物として売られた美濃焼 -江戸時代の焼き物生産と販売-
- 場所
- 土岐市美術陶磁歴史館
- 日程
- 9月15日(土) ~ 11月25日(日)
- 時間
- 午前10時 ~ 午後4時30分(入場は4時まで)
- 入館料
- 大人200円 大学生100円 ※高校生以下無料
- 休館日
- 月曜、祝日の翌日(10/8、11/4・24は開館)
一方、瀬戸の陶磁美術館(旧名:陶磁資料館)では、こんな展覧会が来月から始まります。
瀬戸 -かく焼き繋ぎ 江戸時代の本業と新製-
「○○焼」と言われて、パッと「ああ、これが○○焼ね!」というような、イメージしやすい焼き物の名前と窯業地の関連性。(御深井の話のときにも、こんな話しましたねー)
たとえば上述した美濃では「志野・黄瀬戸・織部」という、「桃山陶」がイメージしやすいですよね。
では、日本の主要な窯業地・瀬戸は…「瀬戸焼」とは…?
具体的に分かりやすい類例があるわけではない…というか思い当たるものがありすぎて、「どこの、どういう瀬戸?」と、なっちゃうのが、瀬戸という特殊な窯業地なのです。
そんな瀬戸の焼き物がどんなモノで、時代の変遷とともに、どんな風に変わっていったのか?
「本業(ほんぎょう)」と「新製(しんせい)」という二つのキーワードで瀬戸の焼き物を解き明かしていく、という内容の展覧会です。
どんな展示になっているのか、とても楽しみ。
ただ僕、所用があってオープニング行けないんですよねー、残念(;´Д`)
11/4は行きます。ぐふふ。( ´∀`)
瀬戸 -かく焼き繋ぎ 江戸時代の本業と新製-
- 場所
- 愛知県陶磁美術館
- 日程
- 10月27日(土) ~ 12月16日(日)
- 時間
- 午前9時30分 ~ 午後4時30分(入場は4時まで) ※10/27のみ11時開場
- 入館料
- 一般900円 高校生・大学生 700円 ※中学生以下無料
- 休館日
- 毎週月曜