数寄の市2017終了→東京で道くさ

2日間の日程が終了いたしました。まずはご来場いただいた方たちに、御礼申し上げます。

今回はちょっとお試し的な、実験的な出品をしてみましたが、意外な反応があってビックリ。ご縁というのは色々あるんだなぁーと。

また「アートフェアみたいな店ごとの特色があったほうが楽しいね」など、いろいろ意見を聞きつつ…来年はどうすんべ、と思案中。アートフェアも何か楽しいこと、やりたいですね。

そして僕は歳暮のご挨拶に東京へ・・・。

お気に入りの美術館へ寄り道

以前、茶の湯展弾丸ツアーでも行きましたが…今回は横井夜雨にゆかりある道具が新たに収蔵されたということで畠山記念館に立ち寄りました。

ここは丁稚中から何回か来ていますが、個人的にお気に入りなんですよねー。なかなかフラッと立ち寄りがたい立地ですけれど、静かな高級住宅街の中でゆったり静かに道具の鑑賞ができる。建物へのアプローチも素敵だし、畳の間で座って掛軸を拝見するスタイルがいいんですよねー。

ギリギリ、紅葉も見れました。かなり落ちちゃってますけど、それはそれで良い風情が。

苔むした緑鮮やかな露地もいいですが、こんなレッドカーペットも素敵です。

数寄者の交遊録

日本有数の美術コレクター、そして近代を代表する茶人である益田鈍翁とその茶友、横井夜雨。彼らをお客に招いた畠山即翁の茶会を中心に展示されています。

メインは柿蔕茶碗「毘沙門堂」。高麗茶碗の中でも数が少なく、激レア。京都の広沢の池で別の柿蔕茶碗を手に取らせていただく機会がありましたが、改めて思う「激シブ」感。ただ侘びているだけじゃなく、道具として整っていてキレイなところが名物たる所以でしょう。この毘沙門堂を巡るエピソードも面白い。

どうしても名物に目を奪われてしまいますが、「豆腐茶箱」なんてもの、面白いものですねー。岡持ちを豆腐サイズに小さくしたような、かわいらしい形。そのまま豆腐一丁を中に入れて、懐石で出してその場で切って振舞っていたのかな?「世の中は まめで四角で和かで 豆腐のように 収まれ人よ」という鈍翁の筆による歌が書かれています。

横物七字「壽禁酒禁烟粗食」(きんしゅきんえんそしょくをことほぐ)は、夜雨が病気になってしまい、長寿の秘訣を相談した際に鈍翁が書いたというもの。親子ほど年の差がある二人ですが、昵懇の間柄であったんだろうなーと感じさせますね。

展示を見ていると、「名だたる名器を集め、道具自慢の茶会を開く金持ちたち」というのは大きな誤解であることに気付くはずです。確かに使っている道具はスゴイものですが、「道具を介した友人とのコミュニケーション」という部分があってこそのお茶なんですよね。この時代の数寄者たちはそれを極めて高度なレベルでやっている…でも「名物をもっているだけ」ではお茶はできない。互いに教養を身につけ、さらにユーモアをもって交わっていたことがよくわかります。

好みの道具を手にして、どうやこれ、と感想を言い合ったり。その時々の話題に合わせて道具を選び出し、破顔一笑しあう。こういう素敵な大人にあこがれますね。

さらに道くさ

東京は日帰りでしたが、帰りに名残の一杯。

麺屋・藤しろ(目黒店)。

唐突なグルメブログ(笑)

ラーメン通というほどには詳しくない僕ですが、ここの鶏白湯はマジうまい。名古屋に帰ってからも僕の暫定No.1はココ。東京を離れて久しく行っていなかったので、一杯いただいてから帰りました。

スープはあっさりしてそうで濃厚。麺・具(チャーシュー・ネギ・ナルト・香ばしいノリ・シャキッとメンマ)とのコンビネーションは抜群で、見る見るうちにスープがなくなる…。途中で卓上にある薬味「レモン生姜」を入れると、さらに旨みが引き立ちます。味玉入りがお勧め。

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