シャカシャカ

たまには近況のご報告を。

まずはやってみよう

先日、「まゼこゼフェス」にて「シャカシャカしませんか」というお茶の体験イベントのお手伝いをさせていただきました。

障がい者の方も「まゼこゼ」で一緒に楽しみましょう、というイベントの中で、立礼と盆点前の席を用意し、「お茶を飲む」「お茶を点てる」の両面で体験をしてもらうという趣旨のワークショップ。僕は立礼席のほうをお手伝いしました。

ゴールデンウィークの初日とだけあって、小さいお子様連れのご家族がたくさんご来場。「シャカシャカやってみたーい!」と元気なお子さんも、あまり見慣れぬ(?)着物姿の集団に警戒心が高めのお子様も・・・。

お茶に慣れ親しんだ人を相手にした、大寄せの茶会の手伝いはいろいろやってきましたが・・・(これはこれでいろいろ要求されて大変なんですが)。ほぼ知識皆無であろう人たち相手にどうしていいものやら・・・。己の無力さをすんげぇ痛感致しました・・・。(さらに子供苦手ですしねー、僕・・・)

盆点前のほうが人気で、やっぱり「お茶を点てる」ことに皆さん関心が高いようでした。

立礼席では「お茶を飲む」体験の席なのですが、「どうすれば楽しんでもらえるかな・・・」と、僕は終始戸惑いっぱなし。お稽古でもないので、とやかく細かいことは言わず、ただ「お茶を飲んでもらう」という体験だけでもいいのかなーと思い、あまり積極的なお話はせず。「これでいいのかな・・・」と、迷いを抱えたままイベント終了。

反省会

終わってから、一緒に立礼席を手伝った男子と、ちょっとした反省会。まだお稽古始めたばっかりの初心者であり、素人の感覚に近いであろう彼にいろいろ聞いてみた。

「自分がお客で来てたとして、どんなのが楽しいと思う?」

「道具の事とかは、聞いてもよくわからないですしね・・・」

だよねぇ~・・・ううーん、道具屋、無力・・・。 (゚д゚lll)

「点前の動きの一つ一つに、『ちゃんと理由があるんだー』ってことが解ると面白いかも?」

なるほど。それは素人の感覚というよりも、稽古始めた人間ならではの感覚か?

・・・そういえば、お茶を飲み終わって、立礼卓で茶筅すすぎをしているの点前の人を指して「なにしてるのー?」というお子さんがいました。「今はね、お片付けしてるんだよー」というやり取りを思い出しましたね。ふーむ、そういうもんですか。

いろいろ考えさせられる、良い経験でした。稽古も精進せねば。

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